ホームインスペクションの診断手法(2)触診
ホームインスペクション(住宅診断)の診断方法を解説するシリーズの第2弾です。建築の専門家がどのような手法で住宅を診断(インスペクション)していくのか、写真付きで解説します。
前回は目視調査について解説しましたが、その目視と同等に基本的で簡単に見えて、重要な診断手法であるのが、この触診です。
触診とは、いろいろなモノに触って診断するということです。
上の写真はコンセントカバーを触診しているところです。固定状況は目視ではわからないため、触診で確認します。
触診する箇所は予め全て決めておくべきではありません。目視していて気になる箇所があれば、触ってみることも大事です。
上の写真のように収納内の棚板も触って確認します。可動式の棚であれば軽く動かして確認することも大事です。
押入れの中板の設置状況を触診で確認しているところです。
そして、触診は手でするものとは限りません。床の状態を足で確認している様子です。このときはスリッパを脱ぎ(もしくは元々はかない)、足裏で確認しています。床鳴りや床の沈みなどを確認しているところです。
写真には無いですが、床下や屋根裏では構造部を留める金物の緩みがないか手で確認したり、目視で腐食していそうなところがあれば触診したりすることもあります。
触診は道具を使用せず(もしくは簡単な道具を使用することもある)、診断する手法ですが、経験や知識が不足していると適切な判断ができないものです。簡単そうに見えて難しい診断手法だと言えるでしょう。
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