ホームインスペクションに依頼者は同行するべきか?同行のメリットを紹介

ホームインスペクションを依頼しようとしている人から、「調査には同行する方がよいですか?」や「インスペクションに立会いできないですが、大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。
同行できない理由は、人それぞれですが、以下のような理由を聞く機会が多いです。
依頼者が同行できない理由
- 仕事が忙しくて休みをとれない
- 次の休日まで不動産会社や売主が待ってくれない(急いで住宅購入を判断する必要がある)
- 小さな子供がいて預かってもらえるところがない
- 現地から遠方に住んでいて行きづらい
それぞれに事情、都合があるわけですので、どうしても同行できないなら、それはやむを得ないことです。
ただ、同行すべきかどうかにストレートに回答するならば、ホームインスペクションの現場には依頼者は同行すべきです。
なぜならば、同行することによって得られる依頼者のメリットが大きいからです。インスペクションの費用は決して安くないですから、同じ費用をかけるならメリットを活かしたいですね。もちろん、どうしても無理な場合は仕方ないので、調査後に提出してもらえる調査報告書を参考にするとよいでしょう。
ここでは、ホームインスペクションを行う現場に依頼者が同行するメリットを紹介しますので、同行するかどうか判断するときの参考としてください。
診断結果・状況をリアルタイムで把握できる
依頼者が、ホームインスペクションの現場に同行、立会いすることで、診断結果をリアルタイムに把握することができることは、大きなメリットの1つです。
逆に、同行しない場合、診断結果を知るためには、調査報告書(レポート)の提出を待つ必要がありますが、調査日からレポートの提出までに数日かかるため、すぐに診断結果を把握することができないですね。
対象の住宅を買う前に利用する場合、他の購入検討者がいるため、早めに診断結果を知りたいという人は多く、レポートの提出を待っているゆとりが無いとの声を聞くこともあります。現地に同行すれば、その場で結果・状況を把握することができるので、メリットになります。
調査内容と調査結果を理解しやすい
ホームインスペクションを利用することは多くの人にとって初めてのことでしょう。インスペクション業者のWEBサイトなどで調査内容を確認したとはいえ、詳しく理解できていない人もいるようです。
インスペクションの現場に同行することで、ホームインスペクター(調査を行う専門家)がどこをどのようにして見ているのか確認することができます。つまり、調査内容を理解しやすいということです。
また、その場で建物がどのような状態であるか説明を聞くことができるため、調査結果を理解しやすいです。後日、報告書を見ても把握することができるものの、現場でその症状を見ながら説明を受ける方が、より理解しやすいと言えます。
調査内容と結果を理解しやすいことは、依頼者にとって大きなメリットです。
ホームインスペクターに現場で質問・相談できる

調査結果の説明を受けると、依頼者から気になること、わからないことなどについて、ホームインスペクターが質問を受けることは多いです。依頼者が気づいていなかった症状が見つかれば、質問したいことが出てくるのは当然のことでしょう。
見つかった症状が、著しく重大なことなのか、放置しておくとどのような問題が起こりうるのかといった質問をするケースが考えられます。
また、調査する状況を見ていても、依頼者が何か相談したいと思うことはあります。たとえば、「購入後にこの壁を撤去しても問題ないか?」といった相談です。
このような質問や相談をその場ですぐにできることも、依頼者にとってのメリットです。現場を見ながらの質疑応答であれば、回答やアドバイスも把握しやすいメリットもあります。
レポートだけでは伝わらない情報が得られる
調査を終えて数日後に、ホームインスペクション業者から調査報告書(レポート)が届きます。これは、購入判断材料として、また、売主・建築会社に対して指摘事項を伝える資料として、有効なものとなります。
しかし、現地に同行すると、調査報告書に載せないレベルの小さな劣化事象や注意点について口頭で教えてもらえることがあります。しばらく放置しておいても問題ないことでも、知っておきたいこと、相談したいことがあるなら、調査現場に同行すべきでしょう。
ホームインスペクターの人柄を把握できる

ホームインスペクションの調査現場に同行すると、最初に調査の進め方などについて簡単に説明を受け、調査途中で見つかった問題などの説明を受け、最後にまとめとして調査結果の説明も受けます。また、調査の途中や最後のタイミングで、依頼者から質問をすることもできます。
つまり、同行すると、依頼者とホームインスペクターは多くの会話(コミュニケーション)をすることになります。
コミュニケーションをとることで、担当のインスペクターの人柄を把握できることもメリットです。どのような感じの人が診断した結果であるか理解することは、安心感にもつながります。
面識があると後日、質問・相談をしやすくなる
ホームインスペクションを利用すると、調査当日だけではなく、後日にインスペクターに質問や相談したいことが出てくることはよくあることです。当日に聞き忘れたこと、調査報告書を見ていて気付いたこと、不動産会社や建築会社から言われたことなどについて、プロのインスペクターに意見を聞きたいと考えるのは自然なことです。
そういうときに、現場で会っていて、面識がある人なら、面識がない人よりも質問や相談をしやすいことがあります。この点もメリットだと言えるでしょう。
まとめ
ホームインスペクションは、多くの人にとって何度も利用するサービスではないですから、わからないことも少なくないですし、建築に関する専門知識を持たない人にとって専門家に質問・相談しやすい機会は貴重なものです。
調査結果を理解しやすい、質問しやすいといったことは、現地に同行するメリットのなかでも、より大きなメリットだと言えるでしょう。
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