季節の影響もあるホームインスペクションと湿度・カビ

もうすぐ10月に入るということで、秋も本格的に、、、と思ったのですが、オフィスはなかなか暑いです。ビルの空調が送風だけになっているうえに午後は日差しが入り込んで、、

ただ、ホームインスペクションの現場の方はなかなか涼しくなってきまして、現場を預かる一級建築士の皆さんから、「小屋裏は暑いしねぇ」という言葉を聞くことは少なくなりました。

ホームインスペクションに励むアネストの一級建築士の皆さん、しばらく過ごしやすい現場をお楽しみください。

ところで、ホームインスペクションは、季節によって影響を受けることがあります。インスペクション(住宅診断)するときの環境が左右する要素もあるのです。

その1つが湿度です。ホームインスペクション(住宅診断)の重要なチェック項目にカビの有無があります。カビは繁殖していきますので、気づけば早めに除去しておいたほうがよいものですね。このカビと湿度の関係性は皆さんもご存じでしょう。湿度が高い状態が続けば、カビが生じやすいです。

床下のカビ

つまり、ある時点でカビが生じていなくても湿度の高い状況はあまり好ましいとはいえません。カビが繁殖するのは、住宅の様々なところが対象となります。特に床下や和室で確認されることが多いですが、建物の外壁や基礎などでも見られますし、水周りでも見られます。

点検口や床下収納庫があって床下の調査ができるのであれば、ぜひとも床下へ進入してカビの有無を検査しておきたいものです。カビがなくても湿度が高い状況にないか、床下の換気状態に問題がないかも合わせて確認したい項目です。

ところで、床下へ潜るとなかには換気設備が取り付けられていることがあります。換気口の大きさが十分でないなどの理由によって、換気量が不十分なときに機械的に(強制的に)換気してしまうのです。これにより湿度を調整でき、カビ対策になります。

過度な湿度は住宅にはあまりよくないため、住宅購入時や居住されているご自宅であっても、一度、確認されてはいかがでしょうか。

執筆者:荒井康矩(ホームインスペクションのアネスト

 

執筆者

アネスト
アネスト執筆担当
住宅購入や新築、リフォーム時のホームインスペクション(住宅診断)を行うアネストが執筆、監修している。